FileMakerの「テーブルオカレンス」

こちらのブログも、以前から書いていたブログから引っ越しさせてきました。
ずいぶん前に書いたものなので画面が多少違って見えるかもしれませんが、
基本的なことなので内容には問題ないと思っています。
ご興味ある方はご笑覧くださいませ。

今回は作る上での基本的なお話、テーブルオカレンスのお話です。

FileMakerのリレーションシップグラフで設定する「テーブルオカレンス」。
とても重要なんですが、なかなか理解しにくく、説明もしづらいと思っているのですが、
私なりの考え方、説明の仕方で「テーブルオカレンス」について書いてみようと思います。

内容に入る前に、ちょっと前置きです。
これはFileMakerの場合のお話です。
それと、これは私にとってはわかりやすいと思う説明の仕方なのですが、
一般的な説明の仕方かどうかはわかりません。
場合によっては、
この説明のせいで間違ったことを覚えてしまった…とか
ますますわからなくなってしまった…ということにもなりかねません。
ご自身の責任でお読みくださいますようお願いいたします<(_ _)>

ということでここから本題です。

「テーブル」はレコード(データ)が保存される入れものです。
ですが、
「テーブル」があるだけではレコードを見ることや編集することができません。
新しいレコードを作ることもできませんし、レコードを削除することもできません。

FileMakerの場合、レコードを見たり操作したりするには
「レイアウト」が必要なのです。


その「レイアウト」を作るには
「テーブルオカレンス」が必要なのです。


「テーブルオカレンス」はリレーションシップグラフのこれ…


ここで「テーブルオカレンス」についてです。
FileMaker14の日本語のヘルプにも「テーブルオカレンス」という言葉がでてくるのですが、
ヘルプの『用語集』にはありません。「テーブル」の説明の中で少し触れられています。
ヘルプの『リレーションシップグラフについて』の説明文に
”…テーブルを使用してデータの仮想表を構成していることになります”
という説明があり、これが「テーブルオカレンス」の説明にあたると思われます。


「テーブル」はレコードが入っているものなので、
削除してしまうとレコードがなくなってしまいます。
ですが「テーブルオカレンス」はというと、削除してもレコードはなくなりません。


※試す際は、新規ファイルを作って試すようにしましょう。
 テーブルオカレンスを削除してもレコードはなくなりませんが、
 すでに利用しているファイルの場合、
 レイアウトやデータの関連付け、
 計算式で利用しているテーブルオカレンスを削除してしまうと
 後々面倒なことになることがあります。



レイアウトに利用されているテーブルオカレンスを削除するとこんなことになります。

「テーブルオカレンス」の削除前。レコード内容が表示され、レコード数も確認できます。



上記のように、
レイアウトではレコード数が0になったように見えますが、実際はレコードが残っています。

確認はデータベースの管理の「テーブル」のところでできます。
「テーブルオカレンス」を全て削除していても「テーブル」のレコード数は残っているのがわかります。


ですがこのままではレコードの内容を確認することができないので、
新しく「レイアウト」を作ってみましょう…
と作ろうとすると、『レコードを表示』のところで選ぶものがありません。


このまま「レイアウト」を作ることもできますが、作ったレイアウトには何も表示されません。
つまり「テーブルオカレンス」がなければ、
レコードが確認できる「レイアウト」を作ることはできないということになるのです。

「テーブルオカレンス」を作ってからレイアウトを作り、
先ほどと同じフィールドをレイアウト上に配置すると、
先ほど見えていたレコードの内容が表示され、レコード数も先ほどと同じレコード数になります。
レコード内容が見えれば一安心です(^^)

実際にテーブルオカレンスを作ったり削除したりして試してみると、
レコードの編集にテーブルオカレンスは必要というのがわかりやすいように思うので、
教室ではこの手順を試していただいたりしています。
(教室に来てくださった方にはもう少し詳しく、
 いろんなパターンを試していただきながら説明させていただいています)
最初は説明だけだったのですがなかなか…
教室を始めて1年程で「試して、見て、理解していただく」スタイルになりました。
やってみるのが一番です…私の場合は(^^)

まとまりなく書き連ねてしまいましたが、
「わからないことは試してみるといいかも…」ということでした…。


「テーブルオカレンス」は他にも必要になる場面が多くあります。
データの関連付けや計算式、値一覧を作る時など、
テーブルオカレンスが必要な場面があるのですが、
話が深くなりますので今回はここまで…
ここまでではありますが、何かしらお役に立てばうれしいです。


お約束の一文となってきましたが、、、

ここに記載した内容についてのご質問などは受け付けておりません<(_ _)>

間違いのご指摘やもっといい説明方法のご提案などいただけるとうれしいのですが、
かなりの小心者ですので、、、
間違いのご指摘などはこっそりご連絡いただけるとうれしいです。


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